先月から、I.アルベニス(Isaac Albeniz)作曲で、アンドレス・セゴビア(Andres Segovia)編曲の「グラナダ」(Granada)を練習し始めました。
<CD「Andres Segovia - My Favourite Works」のジャケット>
「グラナダ」」(セレナータ)は私のお気に入りのCDの一つ、「Andres Segovia - My Favourite Works」(セゴビア自選名演集)の中に収められています(上の写真)。このCDの中には名曲がたくさん収められていますが、「グラナダ」も私の好きな曲で繰り返し聴いていました。が、とうとう自分で弾いてみたくなり、セゴビア編曲の楽譜を探したところ、クラシックギター専門店「FANA」で見つかりましたので、ネット通販で取り寄せました(下の写真)。
ところで、イサーク・マヌエル・フランシスコ・アルベニス(Isaac Manuel Francisco Albéniz, 1860年~1909年)は、スペインの作曲家・ピアニストであり、スペイン民族主義楽派の確立者と言われています。アルベニスはギター曲は1曲も書いていませんが、この「グラナダ」の他に、「アストゥリアス」、「セビーリャ」、「朱色の塔」、「入り江のざわめき」など多くの曲がギターに編曲され、コンサートではしばしば演奏され、どれもがギターの名曲になっています。その理由は、これらのアルベニスの曲においては、ギターと密接に結びついたスペインの民族音楽が素材とされており、ギターで演奏されることによってアルベニスの本来の意図が原曲のピアノよりも更に鮮やかに表れるからだと私は思います。
「グラナダ」は、アルハンブラ宮殿があることで知られる南スペイン・アンダルシア地方の都市の名ですが、アルベニス初期(1886年)の傑作と言われる「スペイン組曲・第1集」の初めに収められています(Op.47-1)。また、この第1集の3曲目には「セビーリャ」(Op.47-3)が、5曲目には「アストゥリアス」(Op.47-5)が入っています。
楽譜を見ながら練習を始めると、この曲はセーハが多く、左手でセーハをしながらメロディーと伴奏をきれいに弾き分けるのが私にはなかなか難しい。また、楽譜の通り弾いているだけでは、セゴビアの弾くような美しい音楽が生まれてくるようには到底思えません。セゴビアの演奏を聴くと、演奏とはまさにcreation、創作だということが良く分かります。
<アンドレス・セゴビアが演奏する「グラナダ」(セゴビア自身の編曲)・・・YouTubeでは音量・音質が不十分で、美しい音が良く分からないのが残念です>
私はアルベニスの曲はこれまで弾いたことがなく、これが最初の曲です。
この8月からはエリック・サティの「グノシェンヌ第1番」を練習し始め、この曲もまだ十分には弾けていません。並行して又新しい曲を練習し始めてしまいました。いろんなCDを聞いたり、コンサートを聴いたりしている内に、次から次へと新しい弾きたい曲が現れてきます。この具合だと、私は100歳位までギターを練習し続けないと、弾きたい曲を全部弾けないという気がします。
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