9月23日(日)に埼玉ギター協会主催「第14回埼玉ギターコンクール」に初参加しました。
会場はさいたま市民会館うらわです。埼玉ギターコンクールの参加資格には制限はありません。学生でも、何歳の人でも、また、他のコンクールの優勝経験者も参加OKです。ここのコンクールは、他のコンクールのように演奏を録音したテープやCDによる事前審査はありません。一定人数に達するまでに申し込んだ人は全員演奏できます。コンクールでは、課題曲として指定された4曲の中からの1曲と自由曲(7分以内)を弾きます。
当日は63人が参加し、朝10時から夜7時過ぎまで延々と演奏が続きました。60歳の私は参加者の中では最高齢のように見えました。最若年では、7歳と10歳の女の子が参加していました。この10歳の女の子は5位に入賞しました。多分親が英才教育を授けているのでしょう。ここは、他のコンクールの入賞経験者も参加OKなので、上位に入るような人たちはレベルが高かったです。今回1位から3位までに入賞した人達は音楽性にプラスして超絶技巧を備え、プロを目指しているような感じの若い人達でした。また、ベテランの参加者の中にもセミプロ級の人がいました。
私のように25年間位ギターを弾いておらず、最近になってギター・ソロの練習を再開し、まだ1年に満たないような還暦の人が参加するのは無謀かなあ、と思いました。しかし、最後は、これも度胸試しだと思って、腹を決めて参加しました。
私の出番は午後の後半でした。演奏予定時間の2時間前までには会場入りするようにとの連絡を受けていましたので、2時間位前に控室に入りました。そこでは順番待ちの人たちが練習しており、私も時々練習をして待っていました。予定よりも進行は遅れ、ようやく次の番になると係りの人が私を呼びに来ました。そして、前の人の演奏が終わるのをコンサート会場の入口の外で、ギターの調律をして待っていました。緊張は極度に高まりました。ついに自分の番が来て、横から舞台に入って行き、椅子に座り、足台をセットして、ポジションを決めたら、余分なことはできるだけせずに、演奏に入りました。やはり緊張はしましたが、国分寺のライブハウス「クラスタ」で最初弾いた時のように、指が震えるほどの緊張はなんとかしないで済みました。
上位10数人の人の審査結果・点数は公表されますが、それ以外の人たちの審査結果は、演奏後の打上げ懇親会の際に審査員に個別に聞けば、教えてくれるとのことでした。そこで、懇親会の時に私は審査員の先生に自分の結果を聞きに行きました。私の点数は76点で、「きちんと発音するように。最初は硬かったが、後半だんだん良くなってきた。」とのコメントが記載されていました。76点がどの程度の位置なのか分かりません。しかし、後で郵送されて来た結果報告書で上位入賞者の点数を見ると、1位が82.75点、5位81.25点、10位80.00点、15位77.88点でした(100点満点にして)。全員の点数が公表されないので、正確な順位は分かりませんが、それほどひどくはなかったかな、と思いました。この歳になってギター・ソロの練習を再開しての初参加ということを考えれば、特別落胆することもないかな、と自分を慰め、一応ほっとしたという感じです。
このコンクールに一日参加し、他の人達の演奏も一部は聴くことができ、たいへん勉強になり、良い経験になりました。
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