11月20日(火)、21日(水)に奥能登に一泊二日旅行に行ってきました。
20日(火)朝7時頃蓼科の山荘を車で出発し、中央自動車道・長野自動車道・北陸自動車・能登有料道路を通り、1時頃に能登半島の真ん中辺にある七尾市のフィッシャーマンズワーフ能登食祭市場に着いて、そこで昼食にちらし寿司を食べました。その後、その近くの能登島ガラス美術館に行きました(→http://www.city.nanao.lg.jp/glass/)。この美術館は、ステンドグラス制作が趣味で、最近はガラス・フュージョンも習ったりしている家内が見たかった所でした。
ここを見た後、予約してあった奥能登の「郷土料理の宿さんなみ」に向かい、5時少し前に到着しました(→http://www.noto.ne.jp/sannami/)。今回の旅行の一番の目的はこの旅館の料理を食べる事でした。この旅館は、全国の良い旅館・ホテルを特集して、リストアップした最近の本の中でランキング入りしていた所です。
その日の夕食には、近くの宇出津(うしつ)港で朝揚がった新鮮な魚介類がふんだんに使われていました。味付けには、イカの内臓と塩だけで熟成させたという魚醤油「いしり」が使われています。この旅館では、この「いしり」は自家製、かつおぶしも自分で作り、野菜も自分の畑で栽培したもの、と全て手作りです。朝獲れたズワイガニの足は生(さしみ)で食べました。「いしり」の味付けの料理はおいしく、いろいろないきの良い魚が出て、蓼科から500kmも車を走らせて来た、甲斐がありました。
また、旅館のご主人が囲炉裏の食卓に来て、料理について一つ一つ丁寧に説明してくれました
お話ししたところ、ご主人は私と同い年の昭和22年生まれの猪年で、父親のやっていた民宿を引き継いだとのこと。「郷土料理の宿さんなみ」は「和楽」などいろいろな雑誌に既に取り上げられ、有名な漫画「おいしんぼう」にもこの旅館とご主人の船下さんが取り上げられ、描かれています(私は読んではいませんが)。それだけ名前が売れても、いまだに一日3組しか客を取らないということに、ご主人の仕事に対する良い意味でのこだわりを感じました。
翌朝、郷土料理の朝食を楽しみ、庭を歩いたあと9時過ぎに旅館を後にしました。まず輪島に行き、朝市を見て、そこで干物、輪島塗の箸などを買いました。
その後、外海側にある白米(しろよね)の千枚田を見て、能登半島最北端の禄剛埼(ろっこうざき)に寄りました。
次に内海側に行き、見附島(別名軍艦島)を見ました。見附島の近くの地元の寿司屋でカニちらし寿司を食べた後、一路帰途につきました。
二日間とも天気は雨時々曇りでした。輪島では雹(ひょう)も降りました。この時期の雹は地元では「鰤(ぶり)おこし」と言ってこの雹が降ると鰤がやってくるのだそうです。帰りは、北陸自動車道では激しく雹が降り、長野県に入ったら雪になり、妙高辺りでは既に雪が高速道路上に積もっていました。行く前にスタッドレスタイヤに履き替えていて良かったです。二日間で合計1,140kmのドライブでした。
やや強行軍で、天気にはあまり恵まれませんでしたが、料理を楽しむという目的は達することができました。
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