標高1,600mの我が家の庭のカラマツは毎日落葉し続けていて、庭に出ると、黄色い、細いカラマツの葉がパラパラと雨のように風に吹かれて頭上に舞い散ってきます。もう数日もしたら、庭の木々は幹と枝だけになってしまいそうです。
しかし、 いつもランディと歩く散歩道から下の方を眺めると、蓼科高原のカラマツの林はまだ黄金色です。
標高1,200m~1,300m辺りは紅葉が見頃のようです。
今朝は気温がちょっと下がりましたので、朝、蓼科山は少し白く雪を冠っていました。
きれいに晴れていましたので、車山と車山高原のペンション村までよく見えました。
昨日の夕方から蓼科高原も大きく気温が下がり、今朝(27日)7時にベランダに置いてある温度計を見たらマイナス3度でした。気温が氷点下に下がったのはこの秋初めてです。急に冬が近づいていきた感じです。
しかし、今日はようやく朝から晴れて、明日からは雨がちの天気が続くとの予報でしたので、家の近くの写真スポット、2箇所を見に行くことにしました。
<横谷観音と皇太子御一家行啓記念樹 2010年10月27日午前>
午前中はメルヘン街道(国道299号)沿いにある横谷観音(標高1,530m)に行きました。
横谷観音近くの駐車場は平日なのに既に一杯で、高級そうな一眼レフカメラを抱えた人達が大勢いました。
横谷観音の展望台からは横谷渓谷と王滝、その向こうに茅野市街、天気が良ければ、更に中央アルプス、木曾御嶽山などが眺められます。
<横谷渓谷、向こうに茅野市街 2010年10月27日10:40>
横谷渓谷の紅葉はちょうど見頃でした。
今年の蓼科高原の紅葉は例年に比べると約1週間遅れている感じです。
横谷観音への道の入り口には「熊出没注意」の警告表示がありました(下の写真)。10月9日にこの辺りで熊1頭が目撃されたのだそうです。
今年は蓼科高原のいろいろな別荘地で熊の目撃情報が相次いでいます。蓼科では人が熊に危害を加えられたという話はまだありませんが、この秋はどこに熊が現れてもおかしくない感じがします。
午後は湯みち街道(県道191号)沿いにある御射鹿池(みしゃかいけ or みさかいけ)に行きました。
御射鹿池(標高1,528m)は東山魁夷画伯の名画「緑響く」のモデルになった池で、春、夏、秋を通じて、写真スポットとなっています。
御射鹿池のカラマツは少し散り始めていましたが、黄金色になった木々が水面にきれいに映っていました。
ここのところ曇りがちの日が多かったのですが、10月6日(水)は天気予報で晴れると言っていたので、白駒池経由で、まだ登ったことがないニュウに家内と二人で登ってみることにしました。
メルヘン街道(国道299号)沿いにある白駒池入口駐車場(上の写真)に車を停め、出発(9:13)。10分ちょっとの登りで、白駒池(標高2,115m)北岸の青苔荘に着きました(9:25)
青苔荘前の岸の周りには、ドウダンツツジなどが真っ赤に紅葉していました(上と下の写真)。
<青苔荘前の岸の紅葉~ドウダンツツジなど 2010年10月6日>
白駒池の周りを、写真を撮ったりしながら時計回りに歩きました。 白駒池の周りは、シラビソなどの苔むす森で、北八ヶ岳独特のしっとりした雰囲気を醸し出しています(下の写真)。
しばらく歩くと、池の東南岸にニュウに入る、左折する道があります。白樺林道と呼ばれる道です。 この道に入って(9:55)、10分程歩くと白駒湿原がありました(下の写真)。
そこから又白樺林道を20分ほど歩くと、稲子湯、白樺尾根などに行く道と交わる地点に着きました(10:26)(下の写真)。
ここで一服した後、ニュウ・中山への道を登り始めました(10:33)。ここからニュウまではちょっと急な登り道でした。シラビソ、コメツガ、トウヒの原生林が続きます(下の写真)。
30分程登って、ニュウの山頂に着きました(11:05)。ニュウは樹林の尾根の上にひょっこり頭をもたげた岩峰です(下の写真)。
<ニュウ山頂(標高2,351.9m) 2010年10月6日>
ニュウは標高2,351.9mの立派な山なのに、ここだけ〇〇岳と言わずに、変わった名前が付いています。ニュウとは稲むらを指し、この岩峰の形が、刈り取られた稲が田んぼに立てられた「稲むら」と似ているからなのだそうです。
ニュウの岩鋒 の上からは360度パノラマのように眺められました。北西方向には紅葉した樹林の向こうに白駒池が見え、更にその向こうに茶臼山や北横岳などが見えます(上の写真)
白駒池をズームして写真を撮ってみました。コンパクト・デジカメのためちょっと画面が暗くなってしまいますが、紅葉した木々で赤く縁取られた白駒池が見えます(上の写真)。 左上に見える道路はメルヘン街道(国道299号)です。
山の上は雲が出たり、切れたりしていましたが、殆ど無風で、ベストに近い天候でした。
山頂の岩峰の上で、家内の作ってくれたおにぎりを広げて、ゆっくり食べました。色付いた樹海など、絶景を眺めながらのおにぎりは格別おいしく感じました。
山頂で昼食をとり、休憩した後、来た道を下り始めました(11:46)。1時間ちょっとで、白駒池の東南岸に戻りました(12:54)。
そこから、ゆっくり岸辺の紅葉を楽しみながら 、白駒池の畔を時計回りに歩きました。
<白駒荘前から見た白駒池 ~ナナカマド、ドウダンツツジなど>
白駒池の岸辺はどの側から見ても、赤くなったドウダンツツジ、ナナカマドなどの紅葉が鮮やかでした。
白駒荘の先から道を下り、メルヘン街道沿いの駐車場に戻りました(13:43)。
今日もいい天気でしたので、午後ランディを連れて、蓼科湖を一周して散歩しました。
蓼科湖周辺はちょうど紅葉の真っ盛りでした。
今、蓼科では標高1,200m~1,300mあたりが紅葉のピークで、紅葉は里に下ってきています。
10月19日(月)は上田市に日帰りで見物に行ってきました。
9時半に車で山荘を出て、ビーナスライン~白樺湖~大門街道を通って、1時間半で上田市街に着きました。
途中、蓼科から白樺湖までのビーナスラインの周辺の山は赤や黄色に見事に彩られ、紅葉のトンネルの中を運転しているような感じの所もありました。
下の写真はビーナスライン沿い標高1,700mの所にある「蓼科女の神展望台」から見た蓼科高原別荘地です。その向こうには甲斐駒ケ岳などの南アルプスと、その右に入笠山がかすかに眺められます。
11時ごろ上田市街(下記①ご参照)に着いて、最初に上田城に行きました。上田城は1583年に真田昌幸が築城したものです。1900年の関ヶ原の戦いに際しては、西上を続ける徳川秀忠軍(3万8千人)の攻撃を昌幸・幸村親子が籠城して退けたことは有名です。
上田城は堀、石垣などがよく残されていて、戦国の雰囲気が窺えました。
本丸、内堀はあまり荒らされずに残っている感じで、味わいがあり、一度は訪れる価値はあると思いました。
お昼に、信濃国分寺近くにあるそば屋「茜屋」に行きました。 茜屋は前もってアスクユー・レストランガイド(下記②)で調べたところ、上田市のそば店では2番目の評価を得ていた店です。
私は「国八そば」を、家内は「天ざるそば」を食べました。国八そばはタラの芽と朝鮮人参の天麩羅が付いています。ここのソバはやや太めで腰がしっかりしていて、いかにも地元の手作りという感じでした。私は並盛をたのみましたが、それでも東京近辺のそば屋の大盛りよりもずっと量が多かったです。つゆはやや甘めですが、まずまず美味しくいただきました。
昼食後、信濃国分寺に行きました。信濃国分寺は奈良時代に上田の地に建立されたものが、平安末期に今の地に移されたものだそうです。この寺の中で最も古い三重塔(下の写真)は重要文化財で、室町中期の建立と推定されています。
国分寺本堂(薬師堂)は江戸末期の1860年に竣工で、近世の堂としては東信地方最大の建造物だそうです(下の写真)。
そのあと、上田市街を通り抜ける旧北国街道の柳町通りに行きました。北国街道(ほっこくかいどう)は江戸幕府によって整備された脇街道で、正式には北国脇往還と言うそうです。
今でも柳の木がある柳町(やなぎまち)には古い家並みが多く残っています。もともと旅籠屋、呉服屋などの商家が多かったそうです。江戸末から明治にかけての町屋には2階に特徴ある「親付き切り子格子 」が付いています(下の写真)。
そこから車を北東に約20分走らせて真田町に行きました。そこにある御屋敷公園は、真田氏が1583年に上田城を築城する以前に居住していた館跡(下の写真)を公園として整備したものです。 館の構築の時期は1558年~1570年頃と考えられているそうです。
御屋敷公園の中には皇太神宮が建てられており(下の写真)、これは真田昌幸が上田城に移転するにあたりこの地を神聖な場所として保存されるように図ったためだそうです。
そのあと、真田氏歴史館を見て、真田の郷巡りを終えました。
大門街道を通って山を越えて、ランディが待つ我が家に帰ったのは夕方5時半でした。
上田市はメジャーな観光名所はありませんが、見所が多く、おもしろい旅でした。
<参照リンク>
①信州上田観光情報→http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/kanko/index.html
②アスクユー・レストランガイド:「茜屋」→http://www.asku.com/rv/r2500928/review.htmll
今日朝、ランディを連れて、散歩を兼ねて 横谷観音展望台に行きました。
標高約1,500mの所にある横谷観音展望台は蓼科での紅葉の見所の一つです。10時ごろ我々が展望台に着いた時には他に人はいませんでしたが、しばらく経つと20人位の観光客がどっとやって来ました。観光バスが着いたようでした。
横谷観音展望台から見る横谷峡はちょうど今紅葉が見頃で、王滝の回りもきれいに彩られていました。
横谷峡の向こうには茅野市街が眺められ、そのはるか向こうには、左側に台形をした木曾御嶽山、その右に乗鞍岳、北アルプスがきれいに見えました。
蓼科高原は今、標高1,500m~1,300m当たりが紅葉のピークを迎えています。
今日午後、久し振りに、我が家から車で10分ほどの所にある御射鹿池(みしゃかいけorみさかいけ)に行ってみました。
御射鹿池に着くと、平日にもかかわらず、立派なカメラを抱えた人たちが何人もいて、池の前の小さな駐車スペースは満杯で、前の“湯みち街道”には車がたくさん停められていました。
数年前でしたら、ここはこんなに観光客が来ていませんでした。去年、シャープ液晶テレビアクオスのCMに女優吉永小百合と共に御射鹿池の映像が使われて、全国的にも名が知られるようになったようです。
ここの紅葉はまだピークとまでは行きませんでしたが、色付いた木々が池の水面に映って、いつも通りの独特の雰囲気を醸し出していました。
我が家の山荘からランディを連れて散歩するコースには何種類かありますが、その中の一つに、途中展望が開けて、八ヶ岳連峰がよく見える所があります(上の写真)。
今日の散歩はもう夕方でしたので、少し暗くなり始めていましたが、それでも蓼科高原から八ヶ岳にかけての紅葉がきれいに眺められました。
今、標高1,700m位のところが紅葉の見頃です。これから一日一日と紅葉は山を下ってくるでしょう。
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