8月28日(金)晩は、この近くで7月にオープンしたイタリアン・レストラン「マハロカフェ・リストランテ」での荘村清志ギター・ディナーリサイタルを聴きに行きました。
あまり広くないレストランには椅子が並べられ、開演前には30人弱のお客で一杯でした。お客は見渡したところ殆どがこの近くの別荘族のようで夫婦連れが多く、平均年齢は70歳近い感じでした。
6時半から1時間ほどソロ演奏が行われました。演奏曲目は次のとおりです。荘村さんの演奏は「スペイン・セレナータ」や「セビリア」のような難局も高度な、確かな技術で弾き、歌わせ、さすがプロという感じでした。大きくはないログハウスのレストランでの演奏でしたので、間近で聴き、両手の細かな指使いまで見ることができ、そういう点でも興味深く、勉強になりました。
フレスコバルディ作曲 「アリアと変奏」
スカルラッティ作曲 「二つのソナタ」
バリオス作曲 「郷愁のショーロ」
マラツ作曲 「スペイン・セレナーデ」
タルレガ作曲 「アルハンブラの想い出」
アルベニス作曲 「グラナダ」、「セビリア」
<アンコール> マイヤーズ 「カヴァティーナ」(映画『ディア・ハンター』のテーマ曲)
作者不詳 「禁じられた遊び」
演奏の後は演奏者荘村氏も入って、立食形式のイタリア料理のディナーとなりました。お客の中には私の顔見知りの人達が何人かいましたので、ビールやワインを飲みながら、音楽の話やよもやま話に花が咲きました。
また、私は荘村さんと話をする時間がありました。荘村さんのホームページの「PROFILE ギターとともに歩む」の最後のページに次のように述べられていたことを思い出し、この点について荘村さんにお聞きしました。
『40代の頃は、技術の低下が心配だったが、 その後いろいろ研究して最近また指が軽くまわるようになった。 表現力にもいっそう自信がもてるようになり、これから花が咲きはじめる予感がする。 これからの自分が楽しみである。』
“若い時は技術に走るようなところがあったが、歳を取り、人生のいろんなことを経験することによって、それらを踏まえた表現ができるようになった”という主旨のことをおっしゃっていました。同年代の私としては共感できる話でした。
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