4月9日(金)は信州・諏訪大社の下社の御柱祭・山出しを見に行きました。山出し は9日(金)~11日(日)の3日間にわたって行われました。
山出しの最大の見せ場は「木落し」です。会場の木落し坂へは、諏訪湖畔の赤砂崎臨時駐車場からシャトルバスが3日間出ていました。
我が家をマイカーで出て、我々が赤砂崎駐車場に着いたのは9時10分で、なんとか駐車場に入れました。しかし、その20分後にはこの駐車場は満杯になっていました。
シャトルバス乗り場に行くと、もう乗車待ちの人達で長蛇の列。我々は1時間並んで、バスに乗れましたが、10時頃着いた人は2時間待ちだったそうです。
シャトルバスを降りて、木落しを下から見ることができる砥川の河原の観覧席に我々が着いたのは10時45分頃でしたが、もう無料観覧席の中は満杯でした。なんとか通路沿いの所に我々は見る場所を確保できました。 その30分後にはこれ以上見物客が増えると危険だということで、観覧席への入り口そのものが閉じられました。
12時半頃に漸く一本目の御柱「春宮四」が木落し坂の上に到着。
まず、御柱の前を曳く長い綱が坂の両側に下りてきました。次に、「 春宮四之御柱御用」と書かれた幕が坂を下ってきました(下の写真)。
木遣が歌われ、大勢の氏子や見物客が見つめ、緊張感が高まってきたところで、2時ちょっと過ぎ、御柱が急坂を一気に滑り降り始めました。 木落し坂は高低差約30メートル、最大斜度35度、長さ100メートルです。下に着く迄わずか10秒程でした(下の動画)。
毎回、1本の木落しで、軽症も含めて平均20人近い怪我人が出るそうです。
半日かけて見に行って、木落しそのものは約10秒でしたが、下社の方も一度は観ておく価値があるおもしろいお祭りだと思いました。
先週見た上社の御柱との違いは、上社の御柱にはV字形の角のような「めどでこ」が着いていていますが、下社の御柱には「めどでこ」はなく、一本の棒だけです。華やかさでは上社の方が上ですが、下社の木落し坂は急で、距離も長く、こちらは更にスリリングでした。
帰りは、駐車場まで7km超を見物しながら歩いて帰ることにしました。木落し坂を出て、我々が道路を歩き始めると、先ほどの御柱が大勢の氏子達によって曳航され始めたところでした。 御柱は約1km先の注連掛(しめかけ)までゆっくり曳行されて、5月の里曳きまで安置されることになっています。
そばにいた氏子の人から一緒に綱を曳いていいよと言われましたので、我々夫婦も曳き子となって、途中まで御柱を一緒に曳いて行きました。
一緒になって御柱を曳くと、単なる見物客ではなく、祭りの一員になって参加すると言う、違う楽しみを味わえた感じです。御柱祭は「木落し」や「川越し」という勇壮で派手な催しが中心に報道されますが、この御柱祭は実は町民、村民による全員参加型のお祭りだということが実感できました。
この3日間で曳き子として参加した人は合計4万6000人で、1本の御柱を平均5,750人の曳き子が曳いた計算になります。我々もこの中の2人になることができました。
下社・山出し3日間合計の人出は、前回よりも1万3千人多い53万6千人だったそうです。
もう~御夫妻は・・・仲間!ですね。
写真の撮り方が関係者・・・・ですものね。
きっとオーラが出てましたのネ!
投稿情報: Kappa | 2010/04/15 16:14
Kappaさん、
「川越し」の時は“関係者”になり、「山出し」では曳き子になり、このお祭りはいろんな立場で楽しむことができましたね。
投稿情報: Poran | 2010/04/15 20:56