蓼科では最近鹿がどんどん増えています。
我が家がここに山荘を建てたのは22年前ですが、その頃には別荘地内で鹿を見ることは滅多にありませんでした。しかし、10数年前から鹿を徐々に目にするようになり、その後年々鹿が増えています。この春は更に増えたような気がします。ランディと散歩をしていても、毎回一度や二度は鹿を見ます。
昨日夕方6時少し前、近くの温泉に行こうと車で別荘地からビーナスライに向かったところ、ビーナスラインに入る少し手前に数家族の鹿がいました。全部で30頭以上はいました。
春は子鹿と母親らしい雌鹿が一緒にファミリーでいます。10頭以上の群れもめずらしくありません。この時期、牡鹿が群れに入っていることはあまりありません。春の牡鹿は単独か牡鹿どうし2、3頭で行動していることが多いです。
昔は鹿は人が近づくとさっと逃げました。しかし、最近は人や車が近づいても逃げないで悠然としている鹿が増えてきました。人は鹿に危害を加えないということを鹿は覚えてきたようです。
これでは、畑の野菜や別荘地内の樹木の食害が更に増えてきそうです。冬になって食物が少なくなると、鹿は別荘地内や蓼科の山の木々の樹皮を剥いで食べてしまいます。幹の周りをぐるり、大きく食べられた木は、春になって水分や栄養分が根から枝先に上がって行かなくなり、そのまま立ち枯れしてしまいます。
右の写真は我が家の近所に生えている木で、この冬の間に鹿に皮をきれいに食べられ、黄色い幹が出ています。
最近鹿が増えていることには温暖化が影響していると言われています。冬が平均して暖かくなり、凍死する鹿が減ったことと、積雪が減ったため、冬も食べられる草木が多くなっていることが影響していると聞きます。
しかし、これだけ鹿が増えると、山の自然のバランスが崩れてくるのではないかと危惧されます。
poranさん鹿葉は確実に増えていますね。
山に登っても鹿に食べられた木がたくさん立ち枯れています。
ひどいところでは木の墓場みたいなところもありました。
これでは山の環境も変ってしまいますね。
奥多摩では鹿の肉を物産にしようと村おこしをしているみたいです。
海も山もこれからどう変っていってしまうのでしょうか。心配ですね。
投稿情報: dorin | 2010/04/26 20:31
奥多摩方面でも鹿の食害が増えているのですね。
日本では今はオオカミが絶滅し、天敵がいなくなったことも影響していると聞きます。蓼科地区でも猟友会の人達がハンティングで鹿の駆除をしていますが、とても追いつかないようですね。
投稿情報: Poran | 2010/04/26 21:02
鹿のいる美しいフォトですが、由々しい問題が現実にあるのですね。
過剰な捕獲や、過剰な保護、そして横のバランスへの配慮の欠如が問題を生んでいってしまいますね。考えさせられます。
投稿情報: magnifika | 2010/04/27 09:16
ようやく春到来、我家の立木に鹿害がないか少し心配です。4/30日に゜帰郷゜の予定です。連休はお出かけですか?
投稿情報: 西天狗岳 | 2010/04/27 13:53
mafnifikaさん、
野生の動物を見られること自体は有り難いのですが、こう増えると困りますね。そうかと言って、オオカミのように絶滅しても困りますが・・。自然のバランスをとると言うことは難しいですね。
投稿情報: Poran | 2010/04/27 20:07
西天狗岳さん、連休はここにいますよ。
これまで4月は冬のような寒さの日が多かったですが、ようやく明日からは平温に戻るようです。
西天狗岳さんの周辺も鹿が多いですから、あるいは庭木の被害があるかもしれませんね。
投稿情報: Poran | 2010/04/27 20:12
鹿は増え過ぎなのですね...人間が山の食物連鎖に組み込まれていないから,商業としての捕獲やバランスのとれない保護になってしまうのかもしれませんね.ヒトは都会にワンサと住んでいる訳で,それが全部山に入って行ってしまったら大変なことになりますけれど,山に近い場所では,うまいバランスをとれるシステムを考えられると良いですね.
投稿情報: まさとい | 2010/04/29 02:10
まさといさん、
食物連鎖の一部断裂とか、気候の変化とか、人間の居住の仕方の変化とか、いろんなものが絡んでいますから、自然のバランスというのは、考える程むずかしいですね。
投稿情報: Poran | 2010/04/30 22:14