4月10日(日)に長野市の長野エムウェーブで行われた「Mr.children Tour 2011 SENSE」を家内と聴きに行ってきました。
私がMr.Childrenと言うグループを知ったのは米国に滞在していた時です。転勤でニューヨーク駐在となり、ニュージャージー州北部の小さな町に家族で暮らしました。アメリカに行った時、長男は中学2年で、次男は小学4年でした。
アメリカは国土が広く、どこに行くのにも距離があります。息子達がFort Leeにあった日本の学習塾に行く時、あるいは息子達が所属していた町のサッカーチームの練習に行く時や、よその町のチームとの試合に行く時などは親が車に乗せて行かなければなりません。家内と私が手分けして息子達のためのドライバーをしていました。ですから、アメリカに暮らしていると、日本にいる時よりもずっと親子で一緒にいる時間が長くなりました。車に乗っている間、長男はCDなどで自分の好きなミスチルの曲をカーステレオで流していました。私も一緒に聴いている内にミスチルの曲が好きになりました。ミスチルは曲が良いし、歌詞も気がきいています。ボーカルの桜井和寿の歌唱力もずば抜けています。
従って、私が知っているのは「抱きしめたい」、「車の中でかくれてキスをしよう」、「Cross Road」など、1970年代のミスチルの初期の頃の曲ばかりです。息子達が独立してからは一緒に音楽を聴くチャンスが減ってしまったので、最近の曲は分かりません。
<1992年にリリースされた「抱きしめたい」 ・・・・ 今回ライブでは歌われませんでした>
私がもう一つ好きなグループ、サザンオールスターズとミスチルについては、もしチケットが取れたら一度ライブを聴いていみたいと前から思っていました。今回、長野市でのミスチルのライブをチケットぴあを通じて申し込んだら、2枚チケットが取れてしまいました。
ミスチルのライブを聴きに行くのは殆どが若者だろうから、アラ還の夫婦が行ったら場違いかなという心配もちょっとありましたが、「音楽を楽しむのに年齢は関係ない」というのが私の基本的な考えですから、かまわず行きました。
<真島臨時駐車場からシャトルバスに乗る 2011年4月10日14:50>
会場の長野エムウェーブには駐車場がないため、4カ所の臨時駐車場が設けられ、シャトルバスが出るとのこと。我々が長野インターを降りて一番近い真島臨時駐車場についたのは開演の2時間以上前。それでも駐車場はかなりの車で埋まっていました。停まっている車を見ると、名古屋、金沢、宇都宮、練馬など遠方のナンバーが沢山ありました。遠方からでも追っかけてくる熱心がファンが多いのだろうと思えました。
<開場を待つ人々@エムウェーブ 2011年4月10日15:07>
シャトルバスには直ぐに乗ることができ、長野エムウェーブに着くと、まだ開演2時間前なのに周辺の芝生の上には開場を待つ人たちが一杯でした。
<入場が始まったエムウェーブ 2011年4月10日16:03>
開演の5時には広いエムウェーブは満席。我々は真ん中辺の後ろ目の席でした。15,000人が入っていたそうです。
ミスチルのメンバーがステージに登場すると聴衆は全員が立ち上がりました。そして最後の曲まで一人も座ることはなく全員立ち続けて聴きました。自分だけ座ったら何も見えないし、雰囲気にも入れないので、我々も一緒に最後まで立ち続けました。しばらく立って聴いていると、この音楽は耳や頭で聴くのではなく、体全体で聴くのだということに気が付きました。
歌われた曲は去年12月に発売した新アルバム「SENSE」の曲が中心でしたが、私の知っている昔の曲も何曲かありました。
<今回のライブで歌われた「Hero」 ・・・ 2004年のリリース>
エムウェーブは冬季オリンピックのスピードスケート競技会場として造られたアリーナですから、音質が良いとは思っていませんでしたが、それにしても実際に聴いた音質はひどかったです。歌の音量が上がると音が割れ、歌詞が聴き取れない位でした。聴衆の多くは、音質が良いとか悪いとか言うよりも、全員が一体となり、盛り上がり、演奏者ミスチルと溶け合うような雰囲気を楽しんでいるように見えました。
家内はこれを「宗教のようだ」と言いました。確かに、ミスチル・桜井和寿は教祖で、15,000人の聴衆は彼を信奉する信者の様にも見えました。最初の曲からアンコールの最後の曲まで、大人数の聴衆を3時間近くにわたって熱狂させる桜井和寿はすごいアーチストで、彼は本当の「カリスマ」だと私は思いました。
アンコールの最後の曲に新曲「かぞえうた」を歌いました。この曲はその配信収入を東日本大震災の義捐金にしようとメンバーで話して作ったのだそうですが、とても良い曲でした。家に帰ってから、義捐金に協力するべく、1曲わずか200円ですが、購入してダウンロードしました。
高速道路を車を飛ばして、家に着いたのは夜の10時半でした。3時間近くも休憩なしで、立ちっ放しで聴いたのはアラ還の我々にとってはとても疲れましたが、若者のライブがどんなものかも分かり、トータルで面白かったです。
☆「車の中でかくれてキスをしよう」を追加します(4月15日)。
ミスチル初期の名曲の一つだと思います。今回のライブでは歌いませんでした。
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