4月9日(金)午後、諏訪大社下社の御柱の木落しと曳行を見た後、歩いて諏訪湖畔の赤砂崎駐車場まで戻ることにしました。途中に下社の春宮と秋宮がありましたので、寄って見て行きました。
諏訪大社は長野県の諏訪湖の周辺に4箇所の境内地をもつ神社ですが、全国各地に1万社以上ある諏訪神社の総本社です。諏訪大社の歴史は大変古く、古事記や日本書紀の中に記載があるそうです。
まず、下社・春宮に寄りました。 春宮の入口にある御影石の大鳥居は万治二年(1656年)建立と推定されるそうです(上の写真)。
入ると、まず神楽殿が、その後ろに拝殿、左右片拝殿があり、その奥に御宝殿(これは下の写真では見えませんが)が配置されています。
諏訪大社の特徴として、諏訪大社には本殿と呼ばれる建物がなく、代りに春宮は杉の木を御神木として拝しているそうです。 古代の神社には社殿がなかったと言われていて、諏訪大社はその古くからの姿を残しているとの事です。
4月の9日(金)~11日(日)の間に下社の御柱8本が木落しされ、注連掛(しめかけ)まで曳行され、そこに安置されています。これらは5月には注連掛から春宮と秋宮の境内まで里曳きされ、社殿の四隅に建立されます。今は6年前に建立された御柱が建っていましたが(下の写真)、これが5月には新しい御柱と入れ替えられます。
春宮は高い木々に囲まれ、古い歴史が感じられ、しっとりとした雰囲気があって、見て良かったと思いました。
次に、旧中山道を東へ約1km歩いて秋宮に行きました。旧中山道には昔を偲ばせる古い家並みが所々に残っていました(下の写真)。
秋宮は旧中仙道と甲州街道の分岐点の要所にあります
秋宮にも本殿と呼ばれる建物はなく、代りにこちらは一位(イチイ)の木を御神木として拝しているそうです
ここの神楽殿は、身長1.70m、青銅製では日本一と言われる狛犬を両脇に従えた三方切妻造りで、天保六年(1835年)の建築とのことです(下の写真)。
神楽殿の後ろには拝殿と左片拝殿・右片拝殿が並んでいて、その奥には宝殿があるはずなのですが、これらは今修復工事中で(来年9月までの予定)、高い壁で覆われていて全く見ることができませんでした。このため秋宮の本来の良さ、雰囲気が分からなかったのはちょっと残念でした。
秋宮のすぐ隣に、いかにも歴史を感じさせる店構えの新鶴本店がありましたので、入ってみました。
この店は明治6年創業で、塩羊羹は有名のようなので、それを1本買い、ついでに和菓子を4種類買ってみました。
この塩羊羹は昭和39年には天皇陛下に献上した言うだけあって、塩と甘味がうまく調和して、美味しかったです。
他の和菓子はまあ平均的な感じでした。
この日、木落し坂から御柱が曳行される道を歩いて帰る途中に臨時休憩所があって、日本酒が振る舞われていました。もらって飲んだら美味しかったので、名前を聞いたら、ここの地酒「御湖鶴」(みこつる)とのことでした。そこで、帰りに1本買ってきました(右の写真)。
家に帰って、晩酌を楽しみました。
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